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- “警告ラベルがわかる!” 安全規格講座 2020
- 第13回 その他の安全ラベル(Part 1)
「第13回 その他の安全ラベル(Part 1)」
2021年4月26日発行
装置を安全に使用するために必要なラベルは、警告ラベルだけではありません。『警告ラベル.com』では、お客さまのご要望に合わせて、オリジナルのラベルを作成することが可能です。また、レーザラベルやGHS対応ラベルといった特殊なラベルにも対応しています。第13回ではオーダーメイドラベル、第14回ではレーザラベルやGHS対応ラベルについて、それぞれご紹介します。
緊急遮断または非常停止
EMO(緊急遮断)ボタン(スイッチと呼ぶ場合もあります)は、「EMO」や「緊急遮断(Emergency Off)」といった用語を明示することがSEMI規格で定義されています。SEMI規格に対応したEMOボタンは、ボタンの表面に印字加工されていることが多いですが、それに加えてEMOボタン付近に「EMO」と記載したラベルを貼り付けて明示することができます。
SEMI S2 12.4 |
一方でEMS(非常停止)ボタンは、「IEC 60204-1」や「ISO 13850」で規定されていますが、SEMI規格のようにラベル表示については言及されていません。しかし、装置の安全な使用という観点から考えると、EMO(緊急遮断)ボタンと同様に「EMS」や「非常停止(Emergency Stop)」であることが分かるようにラベルなどを貼り付けると良いでしょう。
電気設計
■ エネルギーの切り離し
メンテナンス作業時には、電源や熱源といった動力源を停止し、その動力源を停止していることを現場の作業者に明確に知らせるため、ロックアウト(南京錠による施錠)とタグアウト(タグによる掲示)を実施します。SEMI規格では、警告文やマークを付けることが記載されています。
SEMI S2 13.4.11 |
また、他の作業者の誤操作をさらに厳密に管理するために、個体識別のラベルを南京錠に貼るという方法もあります。
放射線
■ 電離放射線
X線やガンマ線といった電離放射線を発生または使用する装置については、作業者に対する放射性物質の外部被ばくや内部被ばくを最小限にするため、SEMI規格では装置にラベルを貼ることが記載されています。
SEMI S2 24.4 |
また、電離放射線を発生または使用する装置を輸送する場合、梱包材や運搬車両に電離放射線を示すラベルを貼り付けることが義務付けられています。
その他にも、関連する作業者以外を近づけないために、管理区域を示すラベルを貼り付けるなどの対策が必要となります。
■ 非電離放射線
レーザ源を除く非電離放射線を発生または使用する装置についても同様に、作業者に対する影響を最小限にするため、SEMI規格では装置にラベルを貼ることが記載されています。
SEMI S2 25.5 |
人体への影響の度合いによっては、電離放射線と同様に、必要な場所にラベルを貼り付けます。
この他にも、装置にはレーザ光源や化学物質が使用されているため、人体への影響が大きいとされています。次回は、「レーザラベルとGHSラベル」について説明します。
『警告ラベル.com』では、今回ご紹介したラベルのように、あらゆるサイズやレイアウトなどに対応した、オリジナルのラベルを作成することが可能です。詳しくは、当社までお問い合わせください。
(参考文献)
- SEMI Japan
https://www.semi.org/jp/ - 経済産業省・厚生労働省「―GHS対応―化管法・安衛法・毒劇法におけるラベル表示・SDS提供制度」
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/130813-01-all.pdf - 国土交通省「放射性物質(RI)等の輸送に係る規制」
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11570756/www.aec.go.jp/jicst/NC/senmon/bougo/
siryo/bougo09/siryo9-5.pdf(国立国会図書館アーカイブより)
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第15回
警告ラベルと取扱説明書の関係性 -
第14回
その他の安全ラベル(Part 2) -
第13回
その他の安全ラベル(Part 1) -
第12回
警告ラベルの規格(Part 3) -
第11回
警告ラベルの規格(Part 2) -
第10回
警告ラベルの規格(Part 1)
この連載記事は、お客さまの警告ラベルへの理解を深め、ご活用いただくためのものです。この内容に基づいて生じた事故や損害について、当社は一切の責任を負いません。あらかじめご了承ください。