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- 第9回 正しく伝わる警告ラベルのデザイン(Part 5)
「第9回 正しく伝わる警告ラベルのデザイン(Part 5)」
2020年9月18日発行
「正しく伝わる警告ラベルのデザイン」シリーズもPart 5で最後となります。第9回では、第5回から第8回まで4回にわたって検討してきた内容を、警告ラベルとして仕上げるための「フォーマット」について説明します。
フォーマット
警告ラベルは、基本的に「シグナルワード区画」「シンボル区画」「メッセージ区画」といった3つ以上の区画で構成します。「シグナルワード区画」には、安全警告記号とシグナルワードを入れます。「シンボル区画」には、シンボルマークを入れます。最後に「メッセージ区画」には、文字メッセージを入れます。
■ 「シンボル区画」だけのラベル
警告ラベルを貼るスペースが十分に確保できないなどの理由で、「シンボル区画」だけのラベルを使用する場合は、必ず警告ラベルの貼り付け位置とそのシンボルマークの意味について、取扱説明書に記載しなければなりません。
■ 単一シンボルマークのラベル
1つの言語に対応する場合、以下の構成で作成します。横型または縦型のどちらでも使用できます。
■ 複数シンボルマークのラベル
1箇所に対して複数のリスクが想定できるとき、単一シンボルマークのラベルを複数枚貼り付けると、情報が煩雑になり、ユーザーに注意喚起しにくい状況が発生します。そのような場合は、複数のシンボルマークを集約した構成で作成します。
■ 複数言語のラベル
2つの言語に対応する場合、「シンボル区画」の両側に、それぞれの言語に翻訳した「シグナルワード区画」と「メッセージ区画」を配置します。3つ以上の言語に対応する場合は、翻訳した「シグナルワード区画」と「メッセージ区画」を2言語併記のラベルの横に配置します。
特にカナダでは、カナダ連邦と州・準州の法規制によって、カナダ向け製品への安全表示、警告表示、注意表示については、英語とフランス語の2言語での表示が求められています。2つの言語で対応することは、メーカーの責務とされています。
『警告ラベル.com』の豊富なラインアップ
『警告ラベル.com』では、規格で定められたルールに準拠した3,700種類以上の警告ラベルをご用意しています。フォーマットの種類別、規格の種類別、危険の種類別、サイズ別、言語別など、あらゆるニーズにお応えしています。
詳しくは当社までお問い合わせください。
次回は、「各国における警告ラベルの規格」について説明します。
(参考文献)
- 『ANSI 安全標識・警告ラベル基準』ANSI Z 535シリーズ 2011年版
-
第15回
警告ラベルと取扱説明書の関係性 -
第14回
その他の安全ラベル(Part 2) -
第13回
その他の安全ラベル(Part 1) -
第12回
警告ラベルの規格(Part 3) -
第11回
警告ラベルの規格(Part 2) -
第10回
警告ラベルの規格(Part 1)
この連載記事は、お客さまの警告ラベルへの理解を深め、ご活用いただくためのものです。この内容に基づいて生じた事故や損害について、当社は一切の責任を負いません。あらかじめご了承ください。